“有限の時間をドブに垂れ流していた日々・・・
自己嫌悪と絶望感に支配されていた
自殺する勇気もなかったあの日・・・
・・・そんな情けない過去は
今日を最後に訣別する!!”
恥ずかしい話、以前の私は寝すぎで悩んでいました。
寝すぎからくる頭痛もあり、生きる意味も分からず、絶望的な毎日でした。
「あ~あ、今日もタイムマシンを使ってしまった!!」
「タイムマシン」といっても、過去にさかのぼることではなく、未来に数時間進むことです。
「気がついたら時間がこんなにも進んでいた・・・・・」
そうです。気がついたら寝ていたのです。
寝ているうちに、どんどん時間が進みます。「タイムマシン」と表現しても、虚しいだけでした。
強烈な眠気に襲われ、昼間も夜の如く寝ていました。
“「のび太」の記録に匹敵する男・・・”
自分の車に乗って「飛び込み営業」をしていました。契約をとれば会社からの拘束も少なく、いつものようにシートを倒して寝ていました。「仕事しなきゃ・・・」「起きていたい・・・」そんな自分の意志とは裏腹に強烈な眠気のために“秒速”で寝てしまう毎日。
夜8時間の睡眠をとっても昼寝をしてしまう日々。
昼寝といっても、午前中一仕事して寝て、昼寝もして、そして夕方も・・・・・
まるで金縛りにあったように眠って動けません。
一日の睡眠時間を合計すると、12時間を軽く超えていました。
しかし、それだけ寝ても眠かったのです。
眠たい上に頭痛もして、寝すぎを後悔しているうちに起きているのが嫌になって、また頭痛もして・・・
“気がつけば、アリ地獄に落ちていました・・・”
ある晴れた日に、本村部長に呼び出されて
営業成績の悪さの原因は、昼寝ではないかと追及されました。
私は否定しましたが、日課となった昼寝はバレていました。
会社からの業務連絡の電話は、寝起きのために寝ぼけた声で出ていました。
事務員さんは、みんな気づいていました。
営業歩合給も諸手当も出なくなり、給料はどんどん減り、やがて・・・
18歳のアルバイトの女の子より安い給料・・・
「はぁ・・・・・・・・・ 」
目の前が真っ白になり、体に力が入りませんでした。
次第に仕事に対するやる気も低下してきて、鈍い疲労感も増えて、寝る時間もより長くなりました。
起きているのが耐えられなくなり、
「寝逃げ」という現実逃避の道を突き進んでいきました。
周りの人は、私に聞こえないように、私のことを皮肉を込めて
「のび太くん」と呼んでいました。
「会社で威厳も居場所もなくなった・・・・・」
会社を辞めざるを得なくなり、その申し出をしました。
就業規則に従い、一ヶ月後に辞めると言いましたが
「今日で辞めてくれていいよ」との返事でした。
次の日に形だけの送別会をしてくれました。
送別会には必ず出席する松浦社長は姿を見せず来たのは、いつも暇そうにしている石田専務とお情けで本村部長。
しかも、本村部長は、私と同期の中田と殴り合いのケンカをする始末・・・
「送別会」という雰囲気は全くありませんでした。
自分は必要のない人間だ・・・・・・・涙が止まりませんでした。
その日はどれだけ時間がかかったか分かりませんが、家まで歩いて帰りました。
これだけ泣いたのは何年振りなのか、記憶にないほどでした。暗闇の中、幼い頃に戻ったように、声を上げて泣いていました。
泣くだけ泣いたら、なぜだか気持ちが落ち着きました。
冷静になったら、将来の事を真剣に考えていました。
「いまからでも遅くない。人生、やり直そう!」
“もう二度と「のび太」と呼ばせない”
タイムマシンと訣別した日・・・
誰にも頼らず自力で寝すぎを解決して、人生をやり直す!!
しかし、32歳の私のとった決断は、普通の人がしない行動でした。